MESSAGE 代表メッセージ
まずは、識学で提供しているサービスについて、改めて教えてください。
今はサービスが大きく二つあります。
ひとつは「識学」というロジックを、経営者や管理職の皆さんに教える、理解してもらうコンサルティングサービス。
もうひとつは、知るだけではなく識学が会社へ浸透するためのお手伝いをする。
浸透するために組織づくりを導いてあげるコンサルティングサービス。
この2種類です。
お客様は経営者様や企業の幹部陣になると思いますが、もう少し詳しく、どういったことをされているのでしょうか。
識学には100個程度のフレームワークがあります。
それをお客様に示し、お客様と今の会社の状況に当てはめて理解してもらいます。
これを週に1回、全12回のプログラムで行っていきます。
そして我々が「基本サービス」と呼んでいる、
識学のフォーマットに則った日報や週報、会議の仕方などがあり、
このルールに則った形で組織が運営されているのかを確認させていただいております。
さらに識学ではサーベイの仕組みも持っております。
経営者がうまくいっていると思っても現場は違ったということがないように、
全社員にサーベイを取らせてもらったり、時に社員インタビューをすることもあります。
創業初期にはこのサーベイは行っていなかったが、お客様からの要望もあって、
上場後に新たに始めたサービスになります。
株式会社識学はまさにこの、識学を世の中に広めていくことを使命とされていると思いますが、改めて、このサービスの価値はなんなのでしょうか。
私がまだ会社を立ち上げる前ですが、
「モチベーション」という言葉が流行りだしました。
社員のモチベーションを会社が高めてあげる。というものです。
これが生み出したものは、モチベーションを会社が高めてくれないと頑張れない人です。
会社としては、給料を払った上で、さらに社員のモチベーション管理という業務が発生し、
悩みの種が増え、業務は非効率になる。
結果として、これをコンサルしている会社の一人勝ち状態。
多くの人たちが、全力で間違った方向に進んでいき、生産性を落としている状況が許せませんでした。
同じコンサルティングでも私たち識学は、個々が成長し、そこに喜びを感じることでモチベーションが上がる。一人一人の生産性は上がり所得も増える。という循環を提供し、関わった会社も社員も勝てるようにすることが、私たちの提供している価値だと考えています。
確かに同じコンサルティング企業でも、モチベーションという軸でアプローチしている企業さんは少なくないですし、むしろ最近はそういった考え方の方が受け入れられている気がします。
これはなぜなのでしょうか。
社会性とはニーズです。正しさではなく、数です。
そのサービスを提供すると確かに喜ぶ人は多いと思うんです。
当然、労働者からすると、先にモチベーションを高めてくれる会社の方が働きやすいという意見は一定数あると思います。人間はどうしてもその瞬間の利益を優先してしまいがちです。
ただ、結果的にその人はその先、未来にある利益を失っているのではないでしょうか。そのことに特に現場で働く人は気づきづらい。
仕組みを作る側が理解し、徹底してあげないと、その会社を信じた全員が損をする仕組みになってしまいます。
今目の前にある、モチベーションという耳障りのいいものに飛びつくのと、
しっかり個々の能力を磨き、それをモチベーションに変えてきた人とでは、
5年後、10年後に圧倒的な差が生まれていますし、
それが組織単位になった時、その差は埋まらないものになると考えています。
少々耳が痛いですね(笑)
そんな株式会社識学に入社する人材として合っている人とはどのような人なんでしょうか。
素直な人だと思います。
素直っていうのは、他者の評価をちゃんと受け入れる。
間違っていることを正しく認識できる人のことです。
環境のせいにしたり、自分はもっと評価されるべきだとか、ここの会社は評価がおかしいとか。
その時点で成長の可能性は限りなく低い。
入社したのであれば、そのルールの中で成果を出せるように努力するという気概が必要。
それでも成長しなければ、組織の責任だと思います。
なるほど、では例えば高い成果を出している社員がいたとして、どうしても評価や制度に納得できなくて、辞める。という方がいたとしたら、貴社ではどのように対応されますか。
引き止めることはありません。
我々が定めた明確な定義に従いたくないのであれば仕方ないと思います。
そのイレギュラーを認めることで生まれる他の全社員へ与える悪影響を考えると変えるべきではないと思います。
また、弊社の特徴として、活躍している人ほど辞めません。
ただ、今活躍している人も最初からではなく、2~3年燻っていたけれど、逃げずに不足に向き合い続けた人が多いと思います。素直、あとは覚悟を持って最後までやり切ることが出来る人が多いです。
活躍された方は往々にして管理職になっていくことが多いですが、
識学の中で管理職になるための評価制度やプロセスはどのように管理されているのでしょうか。
基本的には等級で決まっており、そこまでは仕組み化されています。
しかしそれ以上の幹部クラスへの昇進は、上長に決定権を持たせています。
上の者が責任を持って決めるということだけでそれ以外は上司の主観になります。
ただ基本的にはその主観も事実の積み上げの元の主観です。
ルールを守れているか、指示への反応速度など信頼が積み上がっているかということです。
メンバーの仕事が優秀だからといって、マネジメントの素質があるかと言えばそうではありません。メンバー時代にマネジメントの素養を見抜くことは基本的には難しい。
なので、ここに具体的な定義は存在しません。
確かに現場では輝いていた方が、昇進して思うようにパワーが発揮できないことはありますよね。
その逆もまた然りだと思いますが、安藤社長が思う、マネジメントの素質がない人はどんな人でしょうか。
一番は出来る出来ないのレベルではなく、やるやらないのレベルのことが出来ない。
組織のルールを自分のチームで100%徹底することが出来ない。
これだけだと思います。
基本的には全て仕組みの中で進めていくので、ある程度はそれを遵守する、させるということが出来ないと、何が出来ないかの指摘もできないのでこれが大前提の話です。
マネジメントに必要な能力は入社後、識学を通じてインストールされていくと思いますが、こういうふうに成長してほしいという思いはありますか。
会社としてはいろんなチャレンジできるものを提供しようと思っているが、
それは基本的に役職が上がるにつれ増えていきます。
一つの出口の例としては、ハンズオン支援ファンド=再生ファンドというものを始めていて、
そこの企業に取締役として出航していくであったり、買収子会社の立て直しに行くというキャリアプランは選択肢として提示していきたい。
新卒の方はまず講師として自立するということ、
お客様に識学をしっかり伝えられるっていうのを目指してもらいたいと考えています。
今現在安藤社長は面接に参加されるんでしょうか。
基本的には私はしていないですね。
各部署の採用基準をみたしているかどうかだけです。
部長陣へは識学が正しく浸透しているので、私が介入しなくても齟齬のない採用活動ができると考えています。
まさに識学が採用でも機能しているのですね。
ここからは安藤社長自身のお人柄について少し教えてください。
元々識学に出会う前の安藤社長はどんな方だったのでしょうか。
仕事には一生懸命でした。そしてずっと、経営に近いところで仕事したいと思ってはいました。
ただ、別に社長はやりたくなかったです。どちらかというと先頭に立っているタイプ。
キングダムでいう、信みたいな(笑)
でも経営者としては信はだめですよね。彼は先頭に立って突っ込んでいくけど、
社長は死んではいけないので(笑)
彼は経営者にはなれないですね。
まさにこれはプレイヤーとして一流だが経営は不得意の例かもしれませんね(笑)
安藤社長は、プライベートでも識学的な思考をされてるのでしょうか。
割と仕事では隙のないイメージです。
いえ、一定大事にしているものもありますがあんまり気にしないですね(笑)
まあ緩い部分もありますが決めたことだけはしっかり厳しくやるタイプですね。
勉強も、ラグビーも徹底的にやりましたし。
プライベートはそんなことないですよ。片付けが苦手です。
奥さんも諦めていますね。
うちのオフィスはとても綺麗かもしれませんが、僕のデスクはあまり綺麗とは言えないです。
そこは識学的にはOKなんですか?(笑)
はい、
私の部屋に他の社員が入ったりするわけではないので、汚くても問題ありません。
(一同笑い)
意外でした。ブランディングも相まって、少し怖いイメージを持っていました。
いや、プライベートはただのおっちゃんですよ(笑)
基本的に自然体でカッコつけもしませんし(笑)
ブランディングも、当時鋭く、目立たなければならなかった。
ある程度気を引かれるようなブランディングをした。
やはり社会性という巨大と戦わなくてはならないので、
尖ったメッセージを打ち出して目立つようにという意識は合ったと思います。
要潤さんが「これしちゃだめ!」CMは印象的でしたね(笑)
それでは最後に入社を検討されている方にメッセージをお願いします。
どこよりも成長できる環境を用意したいと思ってやっています。
できる限り人間関係とか、そういうものをなくしていく組織運営なので、
人間関係に悩まずに、仕事できる環境です。
そこに関しては他社に比べて圧倒的に優れている自信があります。
仕事だけに集中できる。無駄な人間関係に悩まずに済む。
その人間関係の煩わしさにある一定気づいている人は、いると思う。
現職の社員でも特に女性社員の方は結構これを言ってくれている方が多いです。
女性同士の噂話がストレスになってたとか、そう言うのは限りなく少ないので。
必要以上に戯れ合わないと言う意味です。ただそうは言っても仲は悪くないですよ。
インタビューをきっかけに、安藤社長の人柄にも触れることができ、
プライベートは非常に人間味のある方なんだなと、嬉しいインプットもありました(笑)
安藤社長、改めてありがとうございました!