MASAYUKI YOSHIHARA 事業戦略本部 本部長 / 吉原 将之

  • TOP
  • INTERVIEW

「識学との出会いは、長いビジネスキャリアで感じていたマネジメントの悩みを吹き飛ばした。」

お名前/入社年、役職を教えてください

吉原将之と申します。
現在は事業戦略本部本部長であり、上席コンサルタントとしてコンサルタント業務も行っております。
事業戦略本部の役割としては、中途新卒採用、コンサルタント育成、品質管理、マーケティング、広報、事業戦略の立案といった役回りを担っております。

ありがとうございます。
前職からのご経歴と、なぜ識学に入社されたのかを教えてください。

まず私は大学卒業後、新卒での就職に向き合えませんでした。
就職してしまったら、そこで人生が決まってしまうのではないかという閉塞感に見舞われて、中々踏み出すことができず、大学卒業後の進路に迷い、宙ぶらりんになってしまいました。
そこで自分が言い訳なしにチャレンジしたいことは何かと考え、当時アメリカや、英語がしゃべれることに憧れがあり、そこから勉強し、アメリカの大学院に行きました。

26歳で大学院を卒業し、そのまま現地で英語教師としてキャリアをスタートしました。
当時は日本の英語教育を変えたいという志で働いており、アメリカで様々な国の留学生と英語教育に向き合いながら、教育の現場で経験したことをいずれ日本へ持って帰ろうと思っていました。2年程働いた頃、アメリカで9.11のテロがありまして、申請中だった労働ビザがおりなくなり、28歳で半ば強制的に日本に帰ることになりました。
日本で、英語教育やグローバル人材育成の業界で会社員生活を始め、教育ビジネスについてたくさんの経験を積まさせていただきました。
英国国立ウェールズ大学MBA日本語プログラムのマネイジングディレクター、British Council(イギリス政府外郭団体)で広報部長をさせていただいたり、日本と外資、民間と公的機関を一通り渡り歩いて、色々なマネジメント環境で仕事ができたことは貴重な財産です。

ただ結論、どこの組織でもマネジメントで苦労しました。
政府機関のような売上、利益、数字的なことをいわれないところでも組織を動かすことの難しさを痛感していましたし、売上数字を上げなければならない会社でも、社員に業績に向き合っていただくことに苦労しました。

そんな時にたまたま識学を知り、ぜひこの会社に入社して、この論理を世の中に広めたいと感じたのが入社の経緯です。

かなり特殊な経歴ですね!
ただ経歴を伺っても、なぜ識学に入社されたのかは不思議です(笑)

自分でも不思議です。
私はずっとグローバル人材育成の領域でキャリアを作っていくと思っていましたし、法人営業や法人に対するサービスもほとんど未経験でした。

実はきっかけは次女のいたずらでした。
私は娘が3人いるのですが、ある時、当時3歳の次女が私のスマートフォンを触ってたんです。
以前、次女は私のスマートフォンをいじってアプリを消したことがあったので、急いで取り上げたのですが、その時には彼女がビズリーチから勝手に識学に応募していたんです(笑)
その時にはじめて識学を知りました。

そして識学の担当者からも面接の日程連絡が来て、流石に面接くらい受けないと申し訳ないなと思い、
面接に行きました。これがきっかけです(笑)
ただ当時識学が10名そこそこだった時期ですので、正直ビルも綺麗ではないですし、すごく怪しいな…と前向きではなく、面接開始の直前まで迷っていました。
その時の面接官に識学の仕組み図を説明してもらったのですが、率直に「すごいな…」と思いました。自分が持っていたマネジメントに対する迷いが全て論理的に解説されていたので、非常に驚きましたし、マネジメントで苦労している方にもっと知っていただきたい、自分ももっとこの論理を学びたいと感じました。

すごい!運命的ですね。
先程おっしゃっていた、どの組織でもマネジメントが大変だったと思っていた部分を、
まさに識学なら変えられると感じられたということでしょうか。

まさにその通りです。
それまで色々な方から「部下とコミュニケーションをもっととろう」「もっと仲良くなろう」
というような、部下のモチベーションを上げるための組織マネジメントを教えられ、私もそれを真似ていました。しかし、識学の面接では「それはもうしなくていいです」と言われました。

元々モチベーションを管理するようなマネジメントに違和感を抱いていたこともあり、
自分の考えを肯定された感覚もありました。

なるほど、元々あった違和感がそこで明確になったのですね。
話は少し変わるのですが、吉原さんは仕事に対してどのようなモチベーションで取り組まれているのでしょうか。

私は20代の頃から、日本をもっと元気にしたいという思いがありました。
私の場合は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を見て、アメリカに憧れを持ち、最終的にアメリカの大学院で学位を取得したのですが、海外で様々な生き方や価値観に触れたことは、その後の人生にとても大きな影響を与えましたし、あの留学経験があったからこそ、その後の社会生活で、頑張れていると感じています。

海外で、自分と同じように10代、20代の若者が様々な価値観に触れることをお手伝いすることで、日本の若者に海外という選択肢を提供することで、日本の未来がもっと元気になると信じていました。そこに強いモチベーションがあったと感じています。

ただ、時は流れ、グローバル人材や英語教育はすでに当たり前となり、多くの若者が海外に行くチャンスができてきたので、わざわざ自分がしなくてよいのではと考えるようになりました。
私はずっとグローバル人材育成の業界で生きてきたので、それ以外のことはまったくイメージできなかったのですが、そんな時に識学に出会って、今まで若者を変えることで日本を元気にしようと思っていたのですが、日本のリーダーにマネジメントのお手伝いをすることで、その下にいる人たちも変わり、日本の生産性が上がっていくのではないかという風に考え方がシフトしました。
若者から日本を元気にするアプローチから、リーダーから日本を元気にすることを実現しようと、考え方が変わっていきました。

そういった経緯だったのですね!
今実際に様々なリーダーに識学を提供して、その手応えは感じていらっしゃいますか?

それでいうと正直、分かりません。
結局仕事はどれだけ役職が上がろうとも、今目の前のことを真剣にやっていくだけです。
あくまで自分の目の前にいるお客様が識学を通じて変わっていったり、うまくいかなかったり、そこで学んだり、その繰り返しをしているだけです。
識学を通して日本を元気にするということが実感できるのはまだ少し先になるのではと感じていますし、日本を元気にするのはそんな簡単には実現できないと考えています。
ただ、一方で識学社内では管理職をやっており、「吉原のチームに入れば、部下は圧倒的に成長する」と思ってもらえるように、マネジメントと向き合っています。
他の部署で成績が振るわない社員でも、自分の組織に来たら大きく成長していく。
「元気にする」ということの定義を「社会に有益な存在として、生産性をあげていく」
と考えているので、それを目指すだけです。

吉原さんの元で働ける人は幸せですね。
吉原さんの部署で働きたいという声も多いのではないでしょうか。

実際にそれを言っている時点で本当はダメなんです(笑)上司に依存するようになるので。
どこにいっても、誰が上司でも、識学を上手に使って、パフォーマンスを上げるため、同じようにやるだけです。
あと、識学に入ってからは分かりませんが、私は過去本当に嫌われていたんだと実感しています(笑)
識学に入社する前の私は、一言で言うと熱血漢。
「俺たちが日本を元気にするんだ!日本を変えるんだ!」というような感じで、熱いメッセージを言ったり、長文のメールを打ったりしていたんです。
そんな時代を共に過ごした当時のメンバーで集まろうとなった際、吉原がいるなら行かないという方も複数いました(笑)

吉原NG…!(笑)

まあ少なからず、吉原さんがいるなら行きません。という方もいらっしゃいました(笑)
結局、私個人の魅力なんてそんなものなんだと思っているんです。
だから私は、自分を強く出したくないし、仕事においてそれは不要だと考えています。

ちなみになぜ、過去嫌われていたと思いますか?

正直分かりません。分からないですし、それを考える必要もないと思ってます。
そこに答えはないですし、人として好かれても、生産性が高まるとは考えていません。
人間の魅力で組織を束ね、マネジメントすることに再現性はないと思っているので、そこに頼らないようにしています。もっと言うと、情熱や感情のマネジメントは人を追い詰めると思っています。
「諦めるな!」「がんばれ!」「もっと気合い入れてやろう!」というのは、目標未達の人にとっては強烈な圧力で、私自身も休みなく、夜遅くまで仕事してましたし、部下にも結果的に、それを強いていました。休む人を頑張っていないと言っているようなものだったと思います。
もはやこれはパワハラですよね。今思うとゾッとしますし、当時の部下には申し訳なかったと感じています。

耳が痛いです…(笑)
今、識学でのマネジメントスタイルとは大きく違うと思うのですが、そのシフトへの不安はなかったんでしょうか。

不安はなく、識学をマネジメントで実践することへの楽しみしかありませんでした。
結果として、マネジメントが圧倒的に楽になりました。
識学では、上司の設定したルールや指示に部下は合わせる前提という考え方がベースにあります。
上司は部下が迷わないように明確に指示を出すことが求められますが、上司が決めた目標設定に対して反発が出て、部下を納得させるまで説明するということがないです。
基本的には「ルール修正希望や、追加の権限が欲しければ言ってね」
で済んでしまいます。上司から歩み寄る必要もないし、相談にも乗りません。
「こうしたいから、この権限をもらえませんか?」ということが部下からシンプルに上がってくるようになります。
そしてそれを承認と否決を繰り返してきます。部下は一旦否決されたら、次の選択肢を探し始める、そしてまた権限を取りに来るという流れです。
当然結果は分かりません。しかしその判断で、部下が目標未達だった時にチーム全体として、すべての責任を取るのは上司です。
チームを勝たせるための意思決定をすることこそが、上司の覚悟だと考えています。

なるほど。
識学は仕組みやルールで様々なことが決まっていると思っていましたが、ここはある程度個人の裁量がでますよね。

おっしゃる通りですね。責任を果たすために与えられているのが、意思決定をする権限です。その中で個人の裁量があります。
その裁量の中で、日々それぞれ意思決定をしているので、パフォーマンスがいい人、悪い人もいます。
ただ、仕組み化することで、改善が進み、どんな人でも一定以上のパフォーマンスが出るようになってはいます。
それが仕組みの強さですね。

今までのお話を聞いていると、吉原さんは徹底的に部下のパフォーマンスを上げることを考えられているんだなと感じました。
そんな中で、吉原さんが思う識学の仕事の魅力はなんでしょうか。

コンサルタントという仕事においては、これほど世の中の経営者や組織の中に入り込めるわけですから、圧倒的に学べることが多いというのは魅力ですね。
また、人間関係とか、社内政治などと無縁で、圧倒的に集中して仕事ができる環境も魅力的だと考えています。

メッセージ

ありがとうございます。
最後に、今入社を検討されている方に向けて一言いただけますか?

よく仕事選びや会社選びにおいて、「自分のしたいことができる」「自己実現ができる」
という観点を優先順位として考えることがあると思います。
それが悪いとは言いませんが、それは宝探しのような側面があると思っています。
自分のしたいことというのはその時々、局面で変わり続けるものではないでしょうか。
最初から唯一無二の宝探し、納得のいく仕事を探そうとしていると、その途中で疲弊してしまったり、職業選択の幅も狭まってしまうのではないでしょうか。
識学は「成長する」ということに向き合う論理です。成長を実現できていれば、業務内容が何であっても、その方のキャリアは充実していくとお伝えしています。そう考えると、一度識学的な感覚をインプット出来れば、キャリアや職業の選択肢がかなり広がると思います。
どんな業界でも、自分が成長するためにするアプローチは同じです。
この業界やこの仕事じゃないとダメという環境に依存する職業選択から脱却することができるのが、
識学で得られるキャリアに関する価値基準だと考えています。
どこでも成長することに集中できて、常に世の中に価値貢献できるということと向き合うことができる。
そんな環境を求め、そんな人材になりたいと考えている方は、ぜひ識学をご検討いただければ幸いです。

どんな環境でも流されず成長していける人間は確かに常に重宝されますよね。
識学には自分の成長と向き合う環境があり、それはどこでも通用するスキルなんだと、
改めて感じました。
吉原さん、お忙しい中ありがとうございました!

私たちと
共に働きませんか?