営業本部コンサルティング部2課/増井基博
SHINICHI TANAKA コンサルティング部一課 課長 / 田中 慎一
識学だからできる、大きな仕事がある。
様々な業界を渡り歩き、たどり着いた識学の仕事のやりがい。
お名前/入社年、役職を教えてください
田中慎一と申します。
入社年は2018年入社、今年で5年目になります。
現在はコンサルティング部一課の課長を勤めております。
営業が成約したお客様を引き継ぎ、
お客様の組織改善や業績の向上といったコンサルティングをする部署です。
入社されてから、ずっとコンサルティング一課なのでしょうか。
入社後2ヶ月間東京で研修をし、試験に合格した後大阪に戻り、
2年ほど営業兼コンサルティングという形で働いておりました。
今は役割が分かれたのですが、元々は営業とコンサルティングサービスの提供を一つの部署で行っておりました。
1年で係長に昇進し、それから半年後の2020年に、福岡支店長という形で転勤をしました。
そこでは支店長を1年半勤めて昨年の6月、大阪に大阪営業部の課長として戻り、
今年の3月から営業とコンサルティングが分かれまして、
コンサルティング一課の課長というポジションにおります。
営業部課長、支店長、コンサルティング部課長と5年間でかなり色々なお仕事をされたんですね。
そうですね。
ただ、支店長と課長は役職としては同じものになります。
ありがとうございます。
田中さんは識学が4社目と伺っております。
前職はどのようなお仕事をされていたのでしょうか。
最初は医療法人、次がweb制作会社、そして人材業界、
今がコンサルティングの識学といった流れです。
かなり一貫性がないですよね(笑)
面白いキャリアだと思います。
どのように識学にご興味を持たれたのでしょうか。
はじめは転職エージェントの方に紹介された10社のうちの1社でした。
組織のマネジメントに興味があるとエージェントの方に伝えていたため、
本質的なことをやりたいならこの会社だよと紹介していただきました。
紹介を受けた当時は会社名も、何をやっている会社かも知りませんでしたが、
まずは話を聞きたいなと思い、面接を受けたことがはじまりです。
面接をしていただいた方が元々人材業界出身であったということもあり、
今、自分がいる業界の話などをかなりロジカルに教えていただき、かなり共感できました。
人材紹介業界でも組織がうまくいっていない会社はたくさん見てきたので、そこに対して識学を通してロジカルなアプローチができるということは、人材業界にとってもメリットがあると思いましたし、なによりも私自身がマネジメントで困っていたことやモヤモヤしていたことがクリアになりました。
なので面接でお話を聞いた後は、すぐに入社したいという意思を伝えました。
みなさん識学に触れて、モヤが晴れるような体験をして即断で入社を決めている方が多い印象ですね。入社に際しては不安に思っていることはなかったのでしょうか。
それが1ミリもありませんでした(笑)
前職はかなり体育会系の営業会社で、それが文化のようになっている会社でした。
数字に対してもストイックで、会議は基本的に上から詰められるような会議、マイクロマネジメントという感じですね。
朝の7時から会議があったりとか、夜も自分の中での定時は23時くらいの感覚でしたので、その時間でも平気で上司から電話がきたり部下に電話したりという感じでした(笑)それが当たり前になっていたわけです。
土日は一応休みですが、数字を上げるためにどうするかをずっとやっていたような状態でした。
その会社以上に大変な会社は日本にはさほどないだろうと思っていたので、他の会社に対しての心配や不安はほぼなかったんです(笑)
すごいですね(笑)
今インタビューを開始して15分ほど経ちますが、ものすごく淡々と、飄々とした雰囲気でお話をする方だなという印象なんですが、
当時からこんな感じで淡々とこなしていたんですか?
いえ、真逆でした。
前職は上記に加えイベントや飲み会を盛んに行うような会社でもありましたので本当は嫌でしたが、
管理職の立場でもありましたので、ある程度自分のテンションも、それに合わせて作っていた部分も多々ありました(笑)
ですので今はすごく楽ですね。
基本的に仕事へは必要以上に感情は入れない方が良いと考えてます。
イケイケで情熱的な感じでやっていた時は、楽しいと思う部分もあったんですが、メンタルにも起伏があり、ある瞬間ドサっと降りてきて辛い気持ちになったり、逆にハイテンションになっていたりと正直本当に辛かったです。
本当に今と真逆だったのですね。
そんな環境にいらしたので不安はないとのことでしたが、入社前のイメージとのギャップはあったのでしょうか。
割と話を聞いてすぐ決めたこともあったので、特にギャップというものはありませんでした。
いい意味で感じたことは、ほんとに感情を出さず、事実ベースで仕事をしていくことを徹底してコミュニケーションが取れている組織なんだと思いました。
未だに感情で怒ったりするようなシーンを社内では一度もみたことがなくて、
識学通りに進めることで、こんなにも組織が楽になるのかという感覚で、かなりプラスのギャップでした。
感情に振り回されないだけで業務効率はかなり上がりそうですよね。
田中さんは、場所はもちろん部署も含め、色々と経験豊富だと思いますが、強く印象に残ってる仕事はどんな仕事でしたか?
成功体験でいうとまさにお客様の業績が拡大したことですね。
当然ですがコンサルタントのゴールはそこになります。
創業当時は会社を大きくしたいという気持ちを持って創業される方が多いのですが、人数が30名くらいになると人の問題に頭を悩まされるようになってきます。
そうすると社長がだんだんと疲れてきて、当初「こうなりたい!」と思うものがあったのに、どんどん目線が下がってきて拡大意欲がなくなってくることがあるんです。
そこに私が入り、現場の人間関係の問題を解消することで社長の視座が上がり、会社の業績も伸びていったという体験はすごく良い体験でした。
識学が入ることで、悩みの種が減ってその結果、拡大に注力することができるようになったということですね。
はい。30名ほどの規模の会社もありましたが、300名近い規模の会社でも人の問題により拡大意欲がなくなっているという状態のお客様はいらっしゃいます。
その問題を解消することで、お客様は受け身から、攻めの姿勢に変わっていきました。
そしてなにより、いただく相談内容の質がどんどん変わっていくというのが印象的でした。
現場の小さなことに対しての悩みから、もっと未来を描いていくための悩みに変わっていった感じです。
これはまさに成功を実感する瞬間ですし、我々の介在価値であると思っています。
非常にやりがいを感じる瞬間であり、このためのインプットの努力は惜しむべきではないと考えています。
素晴らしいですね。まさに成果が出る→モチベーションが上がるという識学の循環ですよね。
これだけいい話を聞けているので逆に失敗も気になります(笑)
失敗を挙げるとすれば、福岡支店の立て直しで転勤した時の話です。
福岡支店は2017年9月に開設し、ちょうど3年経ったタイミングで、前任の支店長と交代で私が入りました。
私たちは四半期毎に評価が決まりますので、1年半の福岡勤務では6回評価を受けるタイミングがありました。
結果から言うと6戦3勝3敗でした。
半分に当たる3回は会社から期待されていたパフォーマンスに満たなかったということですから、これが直近で私の中の最大の失敗です。
原因は明確で、識学ではメンバーに対して、目標までの過程は細かく教えず、ある程度任せるというマネジメント方法をとっているのですが、当時は、まだ経験が浅い人に対しても、こちらから積極的に教えるという事を怠ってしまった為、単純な教育不足が発生し、人を育てることが出来ていなかったと考えています。
業務レベルの内容には細かく指摘や指示をしないという識学のスタンスの一方で、知識や考え方はしっかり教育しなければならないという学びになったということですね。
ということは、今現在は教育にも力を入れられているということでしょうか。
おっしゃる通りです。
大阪に帰ってきてからは、勉強会で自分がやってきたやり方や、知識を共有する頻度を増やしました。
また、メンバーのロープレや同席で現状把握し、個別に対処するようにしています。
私は過去の経験もあり、普通は自身で調べる、考えるのが当たり前だと考えてしまっていて、それをうちの会社の社員だから大丈夫だろうと過信してしまった部分があったのですが、必ずしもそうではないということを改めて知りました。
自分の当たり前は今までの環境が作った小さな当たり前でしかないので、
それを知れたことが大きな収穫でした。
今その経験を経て実施されている勉強会の成果は率直にいかがですか?
以前に比べて、相談や提案の質は上がってきているので、数字面での効果も実感しています。
ありがとうございます。
話は少し変わり現在は課長職ということですが、メンバーだった時と比べて働き方は変わりましたか?
私はメンバー同様に担当するお客様もいるのですが、
どちらかというと積極的に自分が現場に入っていく数は減りました。
部下が如何に、組織やクライアントに貢献できる環境を作れるかという事がメインになっています。
そのような中で田中さんが今、取り組んでいることやチャレンジされていることはありますか?
今はお客様の業績を上げるために、その業界の知識などより深いところに入っていけるようなインプットをたくさんしています。
識学の汎用的なロジックと業界知識をかけ合わせて、その会社のモノにしていく。
今まで組織の育成、仕組みづくりが中心でしたが、如何に利益を上げていくか、そのボトルネックになっていることを業界構造を理解して要素分解するという、一歩踏み込んだコンサルティングをチーム全員ができるように体系化していきたいと考えています。
それを組織に落としていくというのは相当大変じゃないでしょうか。
かなりハードルが高いとは思っております(笑)
より識学が社会的地位を上げていくためにはどうしても組織コンサルだけでなく、業績を上げるところにコミットしていかなければならない。
成果はやはり数字でしか証明ができないと思っています。
識学のロジックは共通。
ただ、お客様の業界や特性に合わせてそのアプローチの仕方は変えなければならないと思っています。
これをある程度モデル化していけたらいいなと感じています。
なかなか骨が折れそうですが、実現すると非常に価値の高いものになりますし、自分のためにも必要なことだと思うので、チャレンジしていきたいですね。
かなり仕事は充実している印象を受けますが、休日はどのように過ごされているのでしょう。
私、仕事のON/OFFの概念がないんですよ。
こんなことを今の時代言うのはよくないかもしれませんが、休日は知識を増やすインプットや自身への投資活動が多いです。
俗に言うワークライフバランスというものにも若干違和感があって、人生の中に仕事は当然のようにあるので、ワークアズライフの感覚です。
そのため完全なOFFを作るのが逆につらくなったりするので、長期休暇はすごく苦手です…(笑)
休日は仕事に関わらないことが正で、仕事に関わることは悪というのも違いますよね。
人それぞれ心地の良い人生観、仕事観がありますよね。
本当にそうですね。
それこそ20代30代はそれなりに働いていないと、それ以降がキツくなるなとは思います(笑)
踏ん張る癖をつけておかないと、年齢を重ねてから身につけるのは難しいと思います。
あえて、私なりのワークライフバランスを定義するなら、若い時はワーク・ワーク・ワーク。
とにかく仕事にコミットする事で、結果的に年齢を重ねると共にライフはバランスしてくるイメージです。
ただ、最近ようやくゴルフをはじめました。
でもこれもどこか仕事脳があって(笑)
お客様でも結構ゴルフしている人が多いのですが、お客様とゴルフに行きたいなと思ったのがきっかけなんですよね。
やはり仕事なんですね(笑)
お客様と一緒に食事に行ったり、仕事の話をしている時間が本当に楽しいんです。
僕の性格上、大きな仕事をしていることが好きなので、そのコミュニティは何処で、どのようにすればそこで会話ができるようになるのかを考えています。
それを前職で感じるようになって、直接マネジメント、経営層と仕事がしたいと思うようになり、
識学にも興味を持ったという経緯があります。
なるほど…。ここまでインタビューしていて感じたことなんですが、
田中さんは野心はあまりないように感じるんですが、行動は野心家行動に近いなと感じます。
不思議な感じです(笑)
はい、野心は全くないですがそれはよく言われます(笑)
ただ私は世の中をこう変えてやりたい!という想いがあるわけではなく、
大きな仕事に関わっていることにやりがいを感じていたりするので、むしろ今いる組織の方が、
自分に適しているなというふうに感じています。
私は今まで4つの会社で仕事をしてきましたが、今思えば常にやりたいことというのはありませんでした。
ただその属している組織において、結果を出すことにやりがいを感じて働いてきました。
なので、やりたいことが決まっていない、やりたいことはない。
ということは全く問題ないと思っていて、「今いる環境の中で結果を出す」ということが重要なのではないかと考えております。
結果が出ると仕事が変わる。仕事が変わると付き合う人が変わる。
そしてまた、やりたいことが勝手に出てくる。というイメージです。
僕のキャリアはその連続だったなと感じています。
メッセージ
ありがとうございます。
最後に今これを見てくださっている方に向けてメッセージを一言いただけますか?
識学の仕事は大変ですか?と聞かれると一般的には大変だと思います。
ただ、それを超えた先にある成長実感というものは確かなものがあります。そして識学で得られる経験は将来、あの会社で働いてよかったなと確実に思えるようなものであると思います。
能力の高い低いというのはあまり関係ありません。
素直に人の話が聞けて、改善していける人。クライアントに貢献する為に、常に自分を高め続けられる人。
そして、自分の記憶に残る、世の中に残る仕事がしたい人には合っていると思います。
一生モノの仕事仲間、仕事を通じてプライベートも過ごせる、戦友のような仲間ができると思います。